里芋市場では、全国的に有名な里芋産地・大野の里芋をお届けします! 硬さ、粘り気がそれぞれの地区によって異なり、当店ではお客様の好みの里芋が発見できる品揃えを目指しています。里芋のレシピは、煮物だけでなくおでんに最高の具材です。煮くずれも少なくねっとりとしたまろやかな食べ応えのある里芋料理が楽しめます。

里芋の主成分は、でんぷんですが、他のいも類と比較してとくに多いのがカリウムの含有量です。里芋独特のぬめりは、ガラクタンという粘性物質によるもので、ガンや潰瘍の予防に効果があるといわれています。また、ムチンという物質が含まれていて、肝臓や腎臓の弱りを防止し、老化防止にも役立ちます。タンパク質の消化・吸収を高めて胃腸の働きを活性させます。

里芋の主成分はでんぷんですが、他のいも類と比較してとくに多いのがカリウムの含有量です。また、水分が多いので、ほかの芋類に比べてエネルギーが低く、エネルギー量はさつま芋や山芋の半分以下です。とっても低カロリーな食品です。

 福井県北東部の大野市は、県内随一の里芋の名産地です。大野市は県内の市町村では最大の広さを持ち、総面積は872.30k㎡で、市域の約87%を森林が占めた盆地地形です。また大野市は県内の中でも積雪量が多い地域で、多いときは2m以上雪が積もることがあります。この地域は、霊峰白山をはじめとする、荒島岳などの1000m級の山々に囲まれた扇状地帯で、九頭竜川などの清らかで豊かな水が流れる自然環境に恵まれた地域です。気温は、冬期(12月~2月)の平均気温では1~2℃、降水量は270mm/月、夏期(7月~8月)では、平均気温は21~24℃、年間降水量は2900mmと全国に比べて多く、年間平均気温は17℃で、日中の寒暖差も大きいのが特徴です。以上のように里芋に適した水はけの良い土壌、日中の寒暖差が大きい、九頭竜湖から流れる豊かな水など、里芋にとって抜群の自然環境が揃い、毎年上質な大野の里芋が収穫されます。

 大野の里芋の特徴は、小ぶりながら身が締まっていて煮崩れしにくいことです。長い時間煮込んでも煮崩れがないので、里芋の旨みをしっかりと味わうことができます。また皮がやわらかく、まろやかな甘みと粘りは他の地域の里芋では中々味わえません。地元の人たちは煮っ転がしや田楽にして里芋を楽しんでいます。和食以外にもコロッケやグラタンなどの料理にしてもおいしいです。
大野市の里芋には大まかに三種類の里芋があります。これらは地区によって異なり、硬さや大きさなどがそれぞれ異なってきます。この三種類の中でも全国的にも有名なのが"上庄の里芋"です。小ぶりながら、三種類の里芋の中でも一番身の締まりが良く、煮崩れしにくいのが特徴です。ねっとりとした強い粘りがあり、他の県産の里芋とは違った味わいが楽しめます。里芋自体が固めで煮崩れしにくいので、煮っ転がしやのっぺい汁などの煮物には特にオススメです。ねっとりとしながらも柔らかめの方がいいという方には、富田里芋、蕨生里芋がオススメです。富田里芋は、肉質はまろやかな柔らかさがあり、ほとんど煮くずれしません。上庄ほどゴロッとした存在感はなく、ねっとりとした粘り気が特徴です。リピート率も三種類の中でも高く、毎年必ずご購入される方も多い大人気の里芋です。蕨生里芋も肉質はまろやかな柔らかさがあり、ほとんど煮くずれしません。煮崩れしにくくも柔らかいので、定番の煮っ転がしやシチューなどの具、コロッケなど幅広くご利用いただけます。

 里芋を調理する際、包丁で皮を剥くのではなくたわしなどで皮をこそげ取るように丁寧に洗い、料理するのが美味しさのコツです。皮と身の間にこそ美味しさが詰まっているので包丁で剥いてしまうとせっかくの美味しい部分を逃してしまうからです。皮を綺麗にむきたい、豚汁などの具に使いたい場合は、一度皮付きのまま里芋を鍋で2分程茹でてから、手で触れられる状態のまで冷水で冷やします。触れられる温かさになったら指で皮を剥くとつるんと剥けてくれます。

 大野の里芋の本格的な栽培は昭和45年ごろから始まったとされています。この時期に国の指導で米の生産調整が進められたのを契機に、里芋の産地を作る働きかけをしたことが生産面積拡大につながりました。当時の生産規模は面積が60ha、生産者は800人、生産量は500トンでした。平成18年頃には面積が110ha、生産者は1,100人、生産量1,200トンの生産規模と、昭和48年当時よりも増えています。若い人の農家参入も増え、今では毎年10人前後の新規参入者がいます。大野の地域で栽培されている里芋は、"大野在来(おおのざいらい)"という品種です。大野在来の来歴については詳しくはわかっていませんが、別名"親責(おやぜめ)"と呼ばれており、里芋の株の中心の頭芋(親芋)の周りに小さな子芋がしがみ付くように強くくっついていることからこの名前がついたと言われ、もちもちした食感が特徴的です。大野在来種は、蓮の葉のように、葉が丸く水平につくため蓮葉系と呼ばれています。蓮葉系の品種は、甘みと強い粘りが特徴の芋ができます。

 里芋の出荷時期は10~2月上旬辺りです。土から掘り起こした里芋は、その場所で数時間乾かしてから、株についている土を落とします。その後、各農家は小屋の中に取り込み、集荷の数日前に頭芋から子芋、孫芋を取り外します。通な市場の里芋は契約農家の里芋を使用しており、サイズの選定、品質状態などを農家さん自身に行ってもらった後、そこから直接発送をしてもらっています。

 長い歴史と高品質な大野の里芋は、毎年全国のテレビで紹介され、全国でも知名度が高い福井の名産になりました。日本テレビ系の「どっちの料理ショー」やNHKの「ためしてガッテン」などで福井のおいしい食材として紹介されました。また県内外のレストランや料亭の料理で使われることも多く、全国の料理人の方々からも高い評価を受けています。

 当店で扱っている里芋は、無農薬栽培の安心安全な里芋です。契約している農家さんからの直送なので、獲れたての混じりけのない里芋です。お子様からご年配の方まで幅広く楽しんでいただけると思います。大野の里芋は、県のブランド品に認定されている名品。県内県外問わず、故郷の懐かしい味を求めて毎年ご購入いただいているお客様も多く、たくさんの方々に愛されています。安心安全で、他にはない味わいの高品質な里芋をぜひご賞味ください。